データ収集の効率化のためには1分析の時間だけでなく,データ収集ワークフローとしての効率化が求められます。
LabSolutionsは装置コンディショニング状態を迅速に確認するための充実した装置モニター機能や分析時間をより短縮するオーバーラップインジェクション機能などデータ収集の効率化をサポートします。更に,ルーチン分析では装置あるいは分析状態の自動判定により,分析の完全自動化も可能です。

分析操作におけるLabSolutionsのメリット

  • 装置コンディションを視覚的に確認するためのベースライン,ポンプ圧力,オーブン温度等のグラフ表示
  • 連続分析のためのバッチテーブルの簡単編集機能や外部ソフトとの連携
  • LCシステムにおけるトータルの分析時間を短縮するオーバーラップインジェクション機能
  • 分析操作の完全自動化を可能にするバッチスケジュール機能
  • ソフトウェアトレーニングを軽減するLC/GC/LCMSソフトウェアの統合

充実した装置モニター機能

LabSolutionsのクロマトグラムモニターは,検出器からの信号に加えてポンプ圧力やオーブン温度等の装置ステータス,濃度グラジェントプロファイル等が表示できます。これにより,装置コンディションを視覚的に確認できます。 また,クロマトグラムモニターには標準試料や過去データのクロマトグラムを参照クロマトグラムとして表示させることができ各化合物の溶出時間やピーク形状など分析データの状態も分析と同時にモニター画面上で容易に確認できます。

充実した装置モニタ機能

バッチファイルによる分析操作がより便利に・・・

バッチテーブルの作成・編集操作の迅速化を支援する機能として,ウィザードによるバッチテーブル作成機能やセル情報の自動インクリメント機能,データファイル名の自動作成機能,スプレッドシートのインポートやコピー&ペースト機能等があります。また,特定サンプルの事前確認や再分析を簡単に実行するためのサポート機能として,指定した範囲のサンプルのみ実行する機能や同一サンプルの繰り返し実行,割り込み分析等が行なえます。分析業務の進捗状況に応じたフレキシブルな分析ができます。
トータルの分析時間を短縮するオーバーラップインジェクション機能も利用できます。オーバーラップインジェクション機能は,UHPLCシステムNexeraシリーズに加えて,従来のオートサンプラ(SIL-10ADvp等)にも適用できます。

バッチ編集支援機能

バッチ編集支援機能

バッチ設定画面

バッチ設定画面

分析操作の完全自動化

LabSolutionsのバッチテーブルには,装置の立ち上げから測定後の装置のシャットダウンまでの操作を自動化する機能があります。
例えばLC分析では,前後の分析で使用する移動相が異なる場合のオートパージやベースラインの安定性確認,システムスータビリティの自動結果判定による再試験や分析の中断処理等を設定することにより,業務フローに合わせた分析操作の自動化ができます。

バッチテーブル編集画面

Fig.2:バッチテーブル編集画面